昔は当然のように行われていたパワハラやいじめ、迷惑行為や煽り運転など、悪質な行為はSNSで叩かれ悪は成敗されやすい時代となりましたね。
ただ、今もパワハラやいじめをする人は存在し、苦しめられている人が後を絶ちません。
明るさとコミュニケーション能力だけが取り柄の私。
パワハラやうつ病とは無縁と思っていました。
こんな方に読んでいただきたい記事です
- 仕事がうまくいかず毎日人格否定されている
- 人前で怒鳴られる
- 仕事がもっとできるようになれば嫌がらせはなくなると信じて頑張っている
- ここで辞めたら後がないと思っている
- パワハラなんかに負けたくない
- パワハラで体に異変が起きている
- パワハラで気持ちが沈むようになってきた
結論、すぐにその状況から逃げてしまってOKです。
お先真っ暗と思うと思いますが、そんなことは全くありません。
あなたを認めてくれる世界はほかにいっぱいあるし、楽しい未来が待っていますよ。
この記事では私の辛かった経験をお話しします。
もし同じような状況で今苦しんでいる方は一刻も早く逃げ出してほしいです。
目次
40代で転職したら上司からの辛いパワハラ地獄が待っていた
パワハラが横行する会社に転職してしまった私
私は今まで、非正規雇用としていくつかの職場でフルタイム勤務をしてきました。
どの職場も人に恵まれ人間関係は良好でしたし、大抵の業務は出来なくて困ったこともなかったので、正直自分はある程度の仕事ならどこでもやっていけるタイプの人間だと思っていました。
40歳を過ぎた頃、10年非正規雇用として働いていた職場で色んなきっかけが重なり、息子達も大きくなるにつれて教育費が莫大にかかることが目前となり将来が不安になりました。
どうせここまで責任を持って働き続けるならば正社員として一生働ける安定した仕事に就きたい、挑戦するなら年齢的に最後のチャンスかもしれないと考え、一大決心をして長年勤めた慣れた職場を退職することに決め、転職活動を始めたのです。
就活は年齢的に一筋縄ではいかず苦労しましたが、なんとか正社員として採用されることに。
心機一転、定年まで頑張ろうと意気揚々と入社したのですが、そこで地獄のパワハラ上司が待っていました。
パワハラに遭うようになったきっかけ
中年になってからの転職は想像以上に大変でした。
今まではある程度仕事を任され、人に指示したり指導する立場から、0からのスタートです。
若い子に混じって衰え始めた脳をフル回転させて新しいことを叩き込まなければいけません。
それにその仕事は私の適正にあまり合っていなかったのでしょう。
思うように覚えられず直属の55歳くらいのおばさん上司が次第に私にきつく当たるようになってきました。
パワハラ上司からの辛い仕打ち
みんなの前で怒鳴られたり、あからさまに嫌な顔をされたり、難しい案件をわざと教えてもらえず知らなくて怒られたり。
おやつを私の席にだけ置かなかったり。
「あなたそんなんで今まで社会人としてやってきたの?恥ずかしくないの?」と言われたり。
花粉症の時期に私だけ鼻をすすっただけで
「気持ち悪くてしょうがないから早く鼻をかみなさい!」
って箱ティッシュをバン!と机に叩きつけられたり。
「ここは学校でも福祉施設でもないんだから!給料泥棒!」って罵られたり。
否定しかされない毎日でした。
職場で泣くのを許されるのは20代までと思っていたけれど何度もトイレで隠れて涙を流しました。
私くらいの年代が少なく、若い子ばかりの職場で誰にも相談できなかったのも辛かったです。
同じ部署の若い子の話では、驚くことに今までその上司のパワハラで20人くらい辞めている、社内で有名な、管理職も頭を悩ます
モンスターパワハラ上司
だったのです。
辛いパワハラと戦った半年間
私が入社したのと入れ替わりで、同年代の方が半年ほどで同じ理由で退職されました。
それから半年の間に同じ部署の人が5人も辞めて行きました。
私は居心地のよかった慣れた職場を捨て、一大決心してやっと決めた正社員の仕事でしたし、この年齢で1年も持たずに辞めたら他に雇ってくれるところはないだろうし、何よりもこんな理不尽なことで負けたくなかったので、
きっと仕事ができるようになれば態度が変わるだろう、明日こそ失敗しないぞ!
出来ない私がイラつかせてるんだから仕方のないこと、私が悪いんだ、頑張るしかないんだ!
と昼休みも返上して復習をし昨日より出来ることが増えてきたと自分を励ましながら、歯を食いしばって頑張りました。
私がパワハラのターゲットになってるのを見ていた若い社員さん達や課長は、
「あなたは頑張っていますよ。特別仕事ができないわけではないですから気にしないほうがいい、あの人いつもああだからみんな困ってるんだよ。自信をもって!」
と励ましてくれました。
でも私は隣の席から毎日人格否定され続け、徐々に自信をなくし心の限界を超え崩壊してきてしまったのです。
体の変化があったら要注意!うつ病になる前に逃げ出して!
うつ秒寸前まで追い込まれていたのに頑張ってしまいました
今日こそはとびくびくしながら駅へ向かい、必死に業務をこなし隣にパワハラ上司がいるので昼食も喉を通らず、終業後は今日もダメだったと泣きながら帰り、絶望感で夕食が食べられない。
朝が来るのが怖くて寝付けず、朝が来ると絶望感で涙が出て朝食も摂れない。
それでも母として妻としての仕事もこなさなきゃと早起きして朝昼晩の食事の準備して出かけました。
うつ病寸前の体調のサイン
- 電車の中でも涙が勝手に出て止まらなくなる時がある
- 冬なのにびしょびしょで起きるほどひどい寝汗をかく
- 仕事の悪夢を見る、眠りが浅い
- 自信がなくて家族を含め人と話せない、連絡も取りたくない
- 頭痛
- 耳鳴り
- 喉の奥がいつも詰まっている感覚
- 常に悲しく気が沈む
- 自分はこの世にいない方がうまく行くと思い込んで常に自己否定の気持ちがある
- 集中できずいつも出来ることが出来なくなって、有り得ない失敗をする
などなど、例えば普段できる仕事を無駄に失敗したり、帰りにスーパーに寄っても家の冷蔵庫に何を切らしていたのか全く思い出せず、食べる気力も失せ何度も何も買えずに帰ったり。
日に日に体調が悪化していきました。
死を毎日意識するように
まずいなぁと思いはじめたのは、
死を意識する気持ちに支配されるようになってきたこと
でした。
今、後ろから誰か刺してくれないかなとか、
事故に合わないかなとか、
どんな死に方が1番迷惑がかからないだろうか?とか、
息子の部活の洗濯物入れのバケツがあるんですけど、手首を切ってここに血を溜めたら処理が楽かなとか毎日考えるようになっていきました。
家族のために転職したのに家族に迷惑や心配をかけて、どうしようもない人間だ。
私が死んでも始めは悲しんでくれると思うけど、じきに慣れるし私なんかが母でいるより、居ない方が子供にとってはいいのだとかそういったおかしな思考回路に支配されてきました。
まだ理性が働いていたので、危機を感じネットでうつ病の症状を検索して、セルフチェックなんかをやると全て当てはまるので、さすがにまずいなぁと思い、起き上がれているうちにと心療内科を受診しました。
診断結果はうつ病手前の「うつ状態」。
普通な状態の時もあるので双極性障害に陥って行く手前と言われました。
すぐに休職するべきだと言われましたが、私はまだ、薬が効けば退職せずに頑張れるかもしれないと思っていました。
パワハラが辛すぎて半年で退職したら明るい未来が待っていた
悔しいけど辛いパワハラから逃げる決意をしました
とうとう、パワハラ上司にどうしても受け入れ難い言葉で罵倒されて私はもう限界だと思いました。
こんなひどいことを平気でみんなの前で言える上司の下では働けないと思い、すぐに課長と部長に退職を申し出しました。
今まで上司に相談せずに『役立たずのおばさんでただの弱い人間』と思われないように必死で頑張ってきたけれど、このままでは自分が崩壊してしまうと思い、今までされたことを全部話し、れっきとしたパワハラだと訴えました。
会社は問題視をし、そのパワハラおばさん上司を呼び出し泣くまで説教したようでしたが、それがまた怖くてたまりませんでした。
そして会社は1週間有休をとって休むように、また復帰後は部署移動を提案してくださいましたが、私の希望の別店舗業務ではなく同じ本社のパワハラ上司のすぐ隣の島の部署だったので、怖くてもう会社に行けないと思いました。
また、今まで何人もそのパワハラおばさん上司の被害に遭って何人もの人が辞めている現実があるのに、結局何も改善できない会社の体制にも本当に失望でした。
転職先は10年勤めた前職への出戻り
しばらく1週間くらい有休を取って考えることになり、そのタイミングで前職のお世話になった方と連絡を取る機会があり、今の状況を説明したところ、
「あなたがいた部署でやっていった仕事を一部切り離して新しい部署を立ち上げることになったの。あなたさえよければぜひ戻ってきてほしい。
私のあなたに対する信頼は絶大です」
と声をかけてくださいました。
自己否定の毎日で、人から認められる言葉をかけていただいて、どんなに救われたかわかりません。
涙が止まりませんでした。
このタイミングも何かのご縁、神様が救ってくれたのだと感じました。
華々しく送り出していただいた前職に戻るのは非常に恥ずかしく気が引けることだったし、また非正規雇用に戻ってしまうので少しだけ迷いましたが、背に腹は代えられない、何よりも私を認めて受け入れてくださる前職へ戻ることに決め、すぐに退職の手続きを会社にお願いしました。
出戻りに関しての記事は別で詳しく書いています。よかったら参考にお読みくださいね。
辛いパワハラから逃げ出したら心も体もみるみる回復しました
前職に戻ってからはたくさんの方に
「お帰り。戻ってくれてありがとう。あなたがいてくれて安心できる」
など言葉をかけてくださり、笑って過ごせる毎日を取り戻し、私の心はみるみるうちに回復していきました。
人から認められるということは本当に大切なことですね。
そして2年後、訳あってこの仕事は終わってしまうのですが、さらに条件が良く職場環境がいい正社員の仕事にキャリアアップすることができ、今は笑顔で充実した毎日を過ごしています。
「あなたはどうしてこんなにダメ人間なの」と言われ続けた半年間でしたので、他の職場に行ってまた仕事ができなかったらどうしようと転職はとても怖かったですが、全然そんなことはなかったです。
むしろ頼られることも多く、私を認めてくださる方はたくさんいました。
その職種の適性がないのは確かでしたが、それよりおかしいのはパワハラ上司とその会社でした。
同じような思いをしている人は我慢しないでください。
あなたは悪くないのです。
だから自信を取り戻してほしいのです。
今辛いパワハラで苦しんでいる方へお願いしたいこと
私は悪化せず運良く回復できましたが、すでに長期間苦しんでらっしゃる方もいるでしょう。
先が見えず不安で苦しく辛い日々を過ごしていることと思います。
私はお教えできるほどのもんじゃないですけど、もし過去の私のようにうつ病かな?と思うような入口の段階で苦しい思いをしてる方がこのブログを読んでくれてるとしたら、お伝えしたいことがあります。
苦しい環境から逃げ出す勇気を出してください。
逃げ出すことは恥ずかしいことではありません。
自分を守るための立派な行為です。
災害からの危機管理で命を守る対策をしますよね。
大病にかかって病院で高い治療費を払って生きるために病と闘いますよね。
うつ病は命を奪う恐ろしい病気です。
もし死を身近に意識している毎日だったら、それは病によって操られている考えです。
先が見えず暗く長いトンネルが続くように思いますが、意外とすぐに道は開けるかもしれません。
あなたを必要としている人は必ずいます。
だから、絶対死ぬべきではありません。
きっと、今は周りの人に助けを求める事はできない状況だと思います。
私も家族以外誰とも関わりたくなかったです。
家族にも相談とかできずにただただ塞ぎ込むしかなかった。
でも、相談窓口に電話して話を聞いてもらうだけで楽になると思います。
心療内科やメンタルクリニックでもいいと思います。
1人で解決しようとしないでくださいね。
パワハラから逃げて明るい未来をつかむ方法
人生無駄な経験などない
私も、もう二度とあんな経験はしたくないですが、後になってこの時の経験が役に立ったと思うことがたくさんありました。
今は未来がどんなにいいものであってもこんな思いは嫌だという気持ちかと思いますが、人生無駄な経験などないと思います。
今の苦しい思いは、きっと未来に役に立つはずです。
まずは一人で悩まないこと。
そして、次のステージへの準備を進めましょう。
退職手続きは退職代行業者を利用するのもアリ
退職手続きが難航するようだったら、プロに頼んじゃいましょう。
退職でもめて精神を病んで働けなくなるより、今後しっかり稼げるのであれば多少お金がかかっても、元が取れますよ。
最近退職代行サービスは増えてきていますが、おすすめなのは弁護士が代行してくれるサービス会社。
弁護士法人みやびの退職代行は非弁業者と違い、弁護士事務所の退職代行サービスだから安心です。
他弁護士事務所と違い、所属の社労士が労災申請など、複雑な案件に対しても相談できますので、泣き寝入りや損がなく退職することが可能ですよ。
相談できる内容
- 損害賠償請求交渉
- 残業代請求交渉
- 退職金請求交渉
- 有休消化交渉
パワハラに対しての損害賠償も相談できます。
自分一人で退職手続きをして嫌な思いをするより、プロに任せてストレスなく退職して気持ちよく次の仕事に臨みたいですね。
転職エージェントに無料登録しよう
私は40代で立った半年で退職したら、就活の時にすぐに落とされると思っていましたが、面接時に正直にパワハラの事実を伝えたらきちんと理解していただけましたよ。
(前職といってもまた別会社の外注の非正規雇用だったので、きちんと応募して採用試験と面接がありました。)
私のように前職に出戻ることが不可能でも、転職先は案外すぐ見つかりますので安心して大丈夫です。
不安であれば、担当者が丁寧に対応してくれる転職エージェントに登録するのがおすすめ。
転職活動にはネット情報、ハローワークなど方法はいろいろありますが、転職サービスを利用すると有益な情報を得られますよ。
dodaの場合
dodaは専門スタッフが希望や適性に合った求人の紹介や、転職活動のサポートを提供するサービス。
非公開求人も多数。
企業へのエントリー、選考結果のお知らせ、面接日程の調整など内定までをトータルサポートしていただけます。
また、必要に応じてキャリアカウンセリングを受けることもできます。
dodaエージェントサービス/サポート詳細
1)応募書類のアドバイス
人事担当者をひきつける履歴書、職務経歴書を書くための秘訣をていねいにアドバイスします2)応募書類だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押し
履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない、人柄や志向、考え方など、
転職希望者の方の優れた特性を推薦状や推薦時のメールにまとめ、履歴書、職務経歴書に添えて企業に応募します3)面接前後のきめ細かいフォロー
dodaでは面接で本来の自分を最大限にアピールするためのノウハウをdodaの専門スタッフが直接アドバイスします
ひとまずつなぎで派遣社員として働いてみる
長い目で見れば正社員が一番いいとは思いますが、採用のハードルが低いのは派遣社員。
派遣は時給が高い案件も多いので、気持ちが落ち着くまで派遣で食いつなくってのもアリだと思います。
派遣の中でも「紹介予定派遣」といって、直雇用前提の案件もありますので、とりあえず派遣会社に登録しておくのもいいでしょう。
紹介予定派遣とは、始めは派遣職員として就業し、指定された期間お試しで働いて、お互い希望が合えば派遣から直接雇用に切り替わります。
合わなければ断ることが可能です。逆にお試し期間で雇い主側の希望で終了となる場合もあります。
一般的な就職活動はまず書類で選考され、人柄や能力は面接や採用試験でしか判断されませんが、紹介予定派遣は実際に就業して能力をアピールすることができます。
うまくいけば定年まで働ける環境の良い職場が見つかる可能性がありますよ。
リクナビ派遣は一般派遣はもちろん、紹介予定派遣の案件も扱っていますので、登録は絶対しておいた方がいいと思います。
まとめ
パワハラに遭ったら
体に不調を感じるほどであれば我慢せずにすぐ逃げる
一人で悩まない
自分に自信を持って明るい未来を信じる
退職代行を使うのも手
次の仕事探しに向けて準備をする
大丈夫です。
あなたは存在価値のある人です。
自信を持って次へ進んでいってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。